陶芸初心者のコツ!作りやすい作品から作業時の服装について

メタ坊
陶芸を始めようと思うんだ!

トレ男
あ、いいね!楽しそう!

メタ坊
陶芸初心者のためのコツが知りたいんだよね

トレ男
それなら陶芸を趣味にしているTさんの話を聞いてみよう

どうも、陶芸歴5年のTです。「土練り3年、ろくろ10年!」と言われるほど、技術を習得するまでに時間が掛かるのが陶芸。

そのため、デビューしたての方は、かなり悪戦苦闘されます。

陶芸歴5年の私も振り返れば…。最初は、泥まみれになるばかりで、思うような作品なんて、ほど遠かったです。

1年半を過ぎてやっと納得できる作品を作れるようになりました。

そこで、陶芸初心者さんのために

  • 作業のコツ

  • 作りやすい作品

  • 服装

について説明させて頂きます。

参考になれば、幸いです。

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陶芸は習得するのに時間がかかるとはいえ、だからこそ面白いともいえます。

それはそうだとしても、やはり最初からつまらないと続くものも続かない…コツを早く掴んでどんどん上手くなってくださいね!


陶芸初心者が知るべきコツとは?



ろくろは、

  1. 土の準備(菊練り)

  2. 土殺し

  3. ろくろ成形

  4. 高台削り

  5. 乾燥、素焼き

  6. 釉薬掛け

  7. 本焼き
の7工程を終えて、はじめてひとつの作品ができます。

初心者の方が行うのは、1、2、3、4、6。

そこで、この部分に的を絞って「大切なポイント」を説明させて頂きます。


陶芸初心者にとっての大切なポイント


土の準備についてはこちらの動画を見ると、やり方がよく分かります!




土の準備を終えたら、いよいよ「ロクロ」

その前に、作業を行う際の正しい姿勢があるので、こちらをまず見て行きましょう。


ロクロをする時の姿勢


POINT

  1. ロクロの左側にあるブロックに足を必ず乗せる。

  2. 右足は、スピードを調整するアクセルに置く。

  3. 左手の肘を左太ももの上にしっかりと固定する。

  4. 右手は、右の骨盤の所に肘をおき、ぐらつかないようすること。

  5. 前のめりの姿勢で視線は、作っている作品の中心を見ていること。

  6. 両手の脇の下は、必ず閉めて手を固定!

  7. 椅子に座布団が敷いてある場合は、外す。
ロクロと体を少しでも近づけるのが、上達への早道なので少々、お尻が痛くても我慢、我慢!

この7つを守ればロクロが上達するのも早いです。

ただし、この体勢って腰や首にすごく負荷が掛かります。

終わると「イタタ…」状態なので、軽いストレッチをしてコリをほぐしましょう。

いよいよ作業のスタートです。


土殺しのポイント(ろくろの回転は、時計周り)



POINT

  1. 土をターンテーブルの中央に叩き付けるように置く。
  2. ここで、ずれると後々辛い目に…!

  3. 粘土を三角錐の形に整え、表面のの凹凸を取り除き、滑らかにするために、ゆっくりとろくろを回し、左右から両手でパンパンと叩く。
  4. これにより土が、ずれるのも防げる。

  5. 指の滑りを良くするために、粘土の表面を水でたっぷりと濡らす。


  6. 右手を時計の針の5時、左手を10時に左右対称に置くのも大切なポイント!
  7. この時に力を入れるのは、右の手のひらの付け根の部分で、左手に関しては支えているくらい。

  8. 粘土の重さに負けず、かつろくろの回転と逆方向に体重をかけて粘土を持ち上げて行く。
  9. 5時にある右手の力を10時方向にある左手に向けて、体全体をグッと前に倒して力を入れると楽。

  10. 右手に力を入れ、左手は添えたまま、ゆっくりと均一な力で手を上に持って行き、しっかりと土を伸ばす。


  11. 土を伸ばし終えたら、中心に戻すために右手の親指の先を土の頂点部分にあてて下げる。


  12. 「土殺し、土さげ」は、芯を出すためだけはなく、粘土のクセを失くし、成形作業を行う上でとても大切なので、6回〜10回は必ず行う。
この過程がクリアーできれば、ほぼ美しい作品に仕上がります。

ただし、マスターするのはとても難しく、中心を出せない方も多いです。

出来るまで練習あるのみなので、頑張って下さいね!

メタ坊
簡単に出来ないからこそ面白い!

トレ男
できるようになった喜びは最高だよね


やっと「中心」が出てはじめて、作品作りに取り組めます。

次に、成型時のポイントをご紹介させて頂きますね。


ロクロ成形のコツ(ロクロは、時計周り)


POINT

  1. ご飯茶碗などの小物を作る時の速度は、中くらい。

  2. 水が切れると指の滑りが悪くなり、ねじれの原因となるので、一作業終わったら必ず指を水に付ける。

  3. 作業は、体の左側、時計の針で言うと、7時の部分で行う。

  4. ぐい呑みだったら「ピンポン球」くらい、ご飯茶碗だったら「大きめのみかん」くらいの土を取り、直径をはじめに決めておく。


  5. センターに穴を開ける際には、左手の親指を立てずに寝かせた状態で静かに沈ませて行く。
  6. 右手は、『コ』の字方にしてぶれないように添えて押さえる。

  7. 左右の人差し指の面同士を合わせ、粘土を挟むことで上に伸ばす。
  8. この時に、力を入れるのは左の人差し指のみで、右手の指には力は一斉いれません。イメージとして右手は、左手をただ支えている感じです。

  9. 最初から、形は作りません!
  10. まずは、3回くらいに分けてゆっくりと上に伸ばす。伸ばす度に、右手の人差し指で口縁を押さえるのを忘れずに行う。口のガタ付きを防ぐため!

  11. ここからは、右手メインの作業になります。
  12. 右手の手のひらで口縁からゆっくりと横に広げる。この時に左手の手のひらは、粘土をはさむようにして力を入れずにサポート。

  13. お好みの形になったら口を、濡らしたなめしで滑らかにする。
これをやるかやらないかで、仕上がりも使い勝手も格段によくなる!

削りやすい方さに乾燥させたら次のステップです。

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高台削りのコツ(ロクロは、時計周り)


POINT

  1. どのくらい削れば良いのか、チェックを事前にしておく。


  2. 作品をターンテーブルの中央にしっかりと固定する。
  3. 時計の針の2時から4時の方向に向けてポンと作品を2〜3回軽く叩くことで、芯を出す。ただし、強い力で叩くと作品が破損するので注意!

  4. 削り過ぎると穴を開けてしまうので、底の部分を触ってペコッと柔からい感じがしたらやめる。
  5. (本当は、底を右手の親指と薬指ではじいて、軽い音がしたら終了ですが、初めての方には、音で聞き分けるのは非常に難しいと思いますので…。)


施釉のコツ


POINT

  1. 行う前にヤスリでバリを取り、水気をしっかりと切ったスポンジで手あかやほこりを取り除き、底に撥水剤を塗っておく。



  2. 同じを釉薬を使う作品は、ひとまとめにしておくと楽。


  3. 釉薬をしっかりと柄杓で掻き混ぜ、濃度を均一にする。


  4. 釉薬により、「流れやすい」「流れずにしっかりと密着しやすい」など特性があるので、先生などに聞いておく。
  5. 厚めに掛けないときれいに発色しないものもあるため。

  6. 作品により「酸化焼成か、還元焼成にするか」を決めておく。


  7. 厚めにかかってしまった所は、カンナで削る。
  8. ピンホール(空気の穴)は、指でなでておく。

  9. 最後に撥水剤を塗った高台部分を濡れたスポンジで吹く。
陶芸初心者の方向けにコツを書きまとめましたが、まずは初心者でも作りやすい作品から作るのが一番楽しめるかと思います。

初心者さんにおススメな作品をご紹介しましょう。



陶芸初心者が作りやすい作品3つ



陶芸歴5年の私が陶芸初心者にオススメするのは次の3つです。できれば、次の順番で挑戦されてみてください。

  • ぐい呑み

  • 小鉢

  • ご飯茶碗
よく「湯のみ」や「お皿」を作り始める方がいますが、きれいに作るのは無理なのでやめた方がいいです。

それは、

  • 粘土をまっすぐに同じ厚みで伸ばせない


  • お皿のように横に広いと縁がヘタリやすい
からです。

出来上がった時に「がっかりしない」ためにも、焦らずに基本をしっかりと抑えて、次のステップに進みましょう。

そして、陶芸初心者さんに知っておいて欲しい最初の意外な落とし穴が実は、陶芸時の服装です。

どういうことかというと、陶芸にオシャレは不要です^^;

私は買ったばかりのお気に入りの洋服を2枚ほど、ダメにしたことがあります。

それ以来、陶芸の日は直行直帰と決め、どうでも良い格好で出掛けることにしました。

具体的にどんな格好がいいのか?という点を最後に解説しておきましょう。



陶芸の服装は体操服



陶芸の服装は体操服と考えましょう。つまり、汚れてもいい格好、洗いやすい格好、動きやすい格好で行きましょう。

  • トレーナー
  • ・ジャブジャブと洗えて、汚れても楽。ゆったりとしているので、作業をしていても邪魔になりません。

  • ズボン
  • 両足でろくろを挟むスタイルで仕事をするので、スカートでは無理。お家でお洗濯できるジーパンが一番ですね!大きめのナイロン製のスエットパンツをズボンの上に履かれる男性もいます。

  • エプロン
  • 長袖を着ている時には、割烹着がベスト。もしくは、袖カバーをしましょう。できるなら長めの丈で、深めにスリットが入っているものがおススメ。
陶芸に行った帰りに、おしゃれなカフェで…みたいなことは考えない方が良いですよw





作り方は、地方や教える方により、かなり差があります。ちなみに、私は、笠間焼きの技法です。

私もそうだったように、初めてみると「思うように出来ない!」と壁に当たります。

そのような時には、

  • 陶芸の本で勉強する

  • 時間がある時に陶芸の体験をして、極秘レッスンを行う

  • YouTubeを見て勉強をする
と、とてもタメになります。

思うようにままならずに、ワンサークル12回の教室で終わってしまう方も多いですが…。

そんなに簡単に習得できる技術では、ありません!

また、ロクロがどうしてもダメだった時には、手ひねりでもオリジナル作品を作れます。

焦らずにのんびりと、自分のペースで楽しんで下さいね^^v

この記事を書いた人はこんな人:
・元公的機関勤務で多趣味の専業主婦
・陶芸歴は手ひねり1年とろくろ4年の計5年
陶芸は完全に自分の世界に静かにこもれるという意味で好き!食器作りがメインです。


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