メタ坊
老後に不安を感じて毎月貯金しようと思うんだ…
トレ男
それは大切なことだね!
メタ坊
とりあえず、10万円から頑張ってみる…これがMAXだよ。足りるかな?
トレ男
毎月いくら貯めたらいいのか?その辺りはチェルキーくんに教えてもらおう!
老後のことを考えると不安ですよね。私、チェルキーも実は毎月10万円を貯金するようにしています。
やはり老後お金に困りたくないですしね!ただよく収入の20%は貯金しよう。みたいな話を聞きますよね?
しかし、その計算は、その人の世帯の人数やライフスタイルなどによって変わってくるので、それで安心できる!大丈夫だ!と安心できませんでした。
で、私はできるだけ貯金しようと思って20%以上の金額を毎月貯金しています。
ただ、これで本当に足りるのかな?と老後を不安に感じました。
ネットで検索してみても、まぁこれくらいあれば大丈夫でしょう…という感じの記事がネットには多いです。
しかも、小難しい専門用語とかあって、はっきりしたことが正直よくわかりません。
それにですよ!
知りたいのは、必要最低限の生活を送れる老後の貯金額というより、もちろんその金額を知った上で、
- 普通に温泉旅行や海外旅行など遊びにも行く
- 大きな病気にかかるなど何かトラブルがある
そこで今回は、財団法人のコンサルをしたこともあるファイナンシャルプランナーの方にお話を聞いてきました。
今回の記事を順番通り、落ち着いて上から下まで読んでいただくと
- 毎月10万円の貯金で老後は大丈夫か?
- 毎月いくら貯金するといいのか?
- ゆとりある楽しい老後生活に必要な金額とは?
- 何かあっても大丈夫な老後人生を送るためには?
万全に準備をして老後を迎えましょう!ぜひ参考にしてくださいね。
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Contents
毎月10万円の貯金でゆとりある老後を送れるのか?
毎月10万円の貯金でゆとりある老後を送れるのか?という質問から回答していきます。
ゆとりある老後を送れるか?
回答:足りない
ちなみに、必要最低限の老後は送れるか?
回答:足りる
どうしてこう言えるのか?その根拠を解説していきます。
まず知っておくべき金額として、ゆとりある老後生活とは具体的に月額いくらの金額が必要なのでしょうか?
老後に必要な月額金額
老後の最低日常生活費は月額で平均22.0万円とされています。(平成28年度の生命保険文化センター「生活保障に関する調査」より)
更に同調査によりますと、ゆとりある老後生活費はそれに12.9万円上乗せして平均34.9万円と算出されているのです。
老後の生活を支える手段としては、国民年金と厚生年金の年金制度がありますが、年金だけで、生活を支えられるのでしょうか。
毎月10万円の貯金で最低限の老後は送れる根拠
国民年金受給者では夫婦二人で平均で大体14,5万円程度。
厚生年金受給者では20万円程度とされています。
上述の老後の最低の日常生活費22万円に対し、
- 国民年金受給者では月々7.5万円の不足
- 厚生年金受給者では2万円の不足
ここでは退職を65歳として95歳で天命を全うした場合には、30年間の生活費が必要と考えて計算していきましょう。
30年間の生活を維持するためには、
- 国民年金受給者の不足額 (計算式)7万円×360ヶ月=2,520万円
- 厚生年金受給者の不足額 (計算式)2万円×360ヶ月=720万円
大学を出てすぐ会社に入り、25歳より毎月10万円の貯金を始めたとしましょう。
金利を無視すると年間で120万円、10年で1,200万円。定年が65歳とすると40年間で5,000万円ほどを貯蓄することができます。
従いまして毎月10万円の貯金をすれば、国民年金受給者の不足額2,520万円および厚生年金受給者の不足額720万円をクリアしていますので、最低限度の日常生活を送るには十分足りると言えます。
よって、
必要最低限の老後は送れるか?
回答:足りる
と言えるのです。
メタ坊
25歳からって…そんな若い時から毎月10万円の貯金をしている人いるのかな?
トレ男
現実的に考えれば少数派だろうね…
毎月10万円の貯金でゆとりある老後が送れないという根拠
老後の生活と言っても、
- 旅行やレジャー
- 耐久消費財の買い替え
- 子や孫への資金援助
- 趣味への投資
ゆとりある生活を送るためは前述のように
約35万円必要です。
しかし、
- 国民年金受給者:約20万円の不足 (計算式)35万円-支給額14.5万円=約20万不足
- 厚生年金受給者:約15万円の不足 (計算式)35万円-支給額20万円=約15万円不足
このように計算すれば明らかに不足しています。
65歳~95歳までの30年間をゆとりある生活で過ごすには、
- 国民年金受給者の不足額 (計算式)20万円×360ヶ月=7,200万円
- 厚生年金受給者の不足額 (計算式)15万円×360ヶ月=5,400万円
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あなたが大学を出てすぐ会社に入り、25歳より毎月10万円コツコツ貯金をした。その結果、定年65際までの40年間で5,000万円程度の貯蓄ができた。
しかし、
- 国民年金受給者の不足額:7,200万円
- 厚生年金受給者の不足額:5,400万円
それではいくらあればゆとりある生活を送ることができるのでしょうか?
次に解説していきましょう。
メタ坊
うう…全然足りないじゃん…この先を読むのが怖い…
トレ男
現実から目を背けてはダメだよ、ちゃんと知っておこう。死活問題だよ
ゆとりある老後のために毎月いくら貯金すればいいのか?
計算方法は単純です。
不足額を25歳~65歳までの40年間で割ると
- 国民年金受給者:月々15万円
- 厚生年金受給者:11.3万円
『ぐえ!なんじゃこの金額は〜』と、ちゃぶ台をひっくり返したくなるような金額ですね。
他のみんなはこんなに貯金できている人ばかりなのでしょうか?どれくらい貯金しているのでしょうか?一緒にみていきましょう。
メタ坊
他の人の状況がきになる…
勤労世帯はどのぐらい貯金をしているのか?
まず収入ですが、全勤労世帯の実収入は469,200円で可処分所得は381,193円となっています。(『平成27年度の総務省家計調査』より)
毎月の預貯金は69,001円で可処分所得に対する貯蓄率は 18.1%。
一般的に言われる10万円・貯蓄率20%には少し足りないようですね。ただ世代によって貯蓄率は異なり29歳以下では、35.8%の99,477円。
教育費や住宅費で出費も少なく、共稼ぎもあり貯金をしやすい環境にあると言えます。
メタ坊
考えるだけ無駄な気がしてきたよ、老後貧乏を受け入れるしかないんじゃないのコレ…
トレ男
諦めたらそこで試合終了だよ…
メタ坊
あ…安西先生…ぶわ(/ _ ; )
人は皆それぞれ生まれ育った環境が異なり、どんな仕事をしているのか、子供が何人いるのかなどライフスタイルが異なります。
- 親の面倒を見なければならない人もいるでしょう
- 子供が多く貯蓄など考えられないという人もいるでしょう
- 収入が低いという人もいるでしょう
あなたができること:ライフプランを作成してみよう
あなたが務めている会社には長期・中期・短期の経営計画があると思います。企業と同様に個々の人生においても、長期~短期の人生の設計が大事です。
一般的な人の人生を考えてみると、お金が必要な時期が何回かあります。
あなたの人生において、お金が必要な時期
大学を出て働きしばらくすると、結婚をすることになり、そのために多くの費用が掛かると思います。
子供の入学に際しては入学金が必要になり、教育費がかかることになりますが、
- 私立に入れるか
- 公立に入れるか
住宅についても
- 何歳でマイホームを持つのか
- 住宅は購入せずに借家にするのか
また近年は車を持つ人が依然と比べると少なくなりましたが、車に乗る人は車の購入買い替えにより出費が必要な時期があります。
まだまだありますが、こうして上げていくだけでも人生には何が起こるか?予測できませんので、予備費を取っておくことも必要でしょう。
一方、人生の中で貯蓄できる時期もあります。
お金を貯蓄する大切な時期
子供が生まれると教育費がかかるようになりますが、それまではお金をためるチャンス。
子供が生まれるまでは夫婦ともに頑張って働けば、貯金も大きく増やせるに違いありません。
また子供に手がかからなくなり、妻も働けるよう時期が来れば、貯金を殖やすことができるでしょう。
65歳の定年を迎えても、定年延長や再就職をすることにより、再度貯蓄額を増やせる可能性もあります。
退職時に退職金が支給されるような会社であれば、大きく貯蓄できるに違いありません。
このような人生には様々なお金のかかるイベントがありますので、それに対比させながら
- 貯蓄できる時期
- 出費が多くなる時期
メタ坊
一律に毎月何円と考えるのではなく、時期を考えることが大事なんだね
トレ男
つまり、メタ坊は彼女もいなし、今からお金貯めなきゃね!
メタ坊
貯めるぞー!
着実にお金を貯める方法
お金を貯める方法としてはいくつかあります。まず努めている会社に厚生年金基金があればこれを利用。
自営業者の人などは国民年金に上乗せしてもらえる国民年金基金に加入すると良いでしょう。
また個人年金に入れば、生命保険とは別枠で所得控除を受けられるメリットもあります。
低解約返戻金型終身保険は払い込みが完了した後には、解約返戻率がそれまでの保険料を上回りますので有利な生命保険です。
学資保険は子供の卒業・入学などの節目に資金の支払いがあり、契約者が支払い不能になった場合には、それ以降の保険証の支払いが免除され満期保険金を受けとることができますよ。
メタ坊
改善点はたくさんありそうだ!
豊かな老後生活を送るためには、貯蓄額を設定すると同時に更に生活の棚卸をすることも必要です。
今の生活に無駄はないでしょうか?
保険はダブって加入していませんか?もっと安いスマホは?電気やガスも自由化になり料金を安くできる可能性もあるでしょう。
できることからコツコツと…
収入の面と支出の面を再確認し、豊かな老後を送るための努力をしましょう。私はまずは電気、ガスなどの光熱費から見直してみます(^^)/
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